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Hinemosphere

by Lily Fury

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Hinemosphere 07:32
有り余る程の時間の隅で 無意味に吐いた言葉 泡沫の霊 気のせいじゃない 僕は弱虫じゃないのさ Summer Day 笑ってよ 死海の方へ 朝まで 歌ってる 誓いの声 遠くまで 高架下で待っていて 写らないはずのフォーカスで 肉体以上の抱擁で 君を壊してあげる 幾千光年の果てで 見つけた僕らの居場所で 腐ったラジカセ鳴ってる Be Quiet and Drive 泣き止まずとも時間は進む くだらない日々を消化 誰かに言える話なんてさ 歌にするほどじゃないのさ 高架下で待っていて 写らないはずのフォーカスで 肉体以上の抱擁で 君を壊してあげる だからその顔見せてよ つまらない日々をどうかしてくれよ 走る 走る 走り出した あの白熱灯が消える前に 走る 走る 走り出した 真夏の匂いにけりつけんだ 走る 走る 走り出した 君と過ごした高架下は 走る 走る 走り出した 祭りの人混みに消えてった 走り出したらもう止まらない 僕は弱虫じゃないのさ
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Sci-Fi 知能 バッテリー スタンガン TV 暗号(code) 退廃気取る感性 発信(beep) 弾丸 鈍色 愛を騙るファンタジー レジスタンス 何処 うだうだ洒落臭いのが 視界を回ってる 啓蒙 教導 誘導 洗脳 Brainwash Your Mind キミはやがて 思い出して ここを去るんだろう 傷が癒える 少しの間 二人でいよう ステルス・レイダー
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僕ら 切り取った 境界線 みたいな関係 どっか 飛んでった 半透明 ここにいないようで 僕は 俯いてる 俯いてる 眩しくて顔を逸らしてる 俯いてる 俯いてる 俯いてる 僕ら 等間隔 送電線 みたいな関係 ずっと 離れてる でもどっか 繋がってるようで 僕は 俯いてる 俯いてる 眩しくて顔を逸らしてる 俯いてる 俯いてる 俯いてる どうか朝まで どうか朝まで どうか朝まで 全部忘れて 忘れてくれたら 僕ら 泳いでる 熱帯魚 みたいなようで どっか 海底を 似せきった 水槽の中で 僕は 俯いてる 俯いてる 退屈でただ俯いてる 俯いてる 俯いてる 俯いてる そうやって 押し殺して 転換点 分からなくて 綻んで すれ違って もういいかって 何度も再定義をした関係 くだらないかもね 朝まで せめて朝までに 忘れて 俯いてる 俯いてる 俯いてる 眩しくて 顔を逸らしてる 眩しくて僕は
5.
Traditional Irish Song (instrumental)

about

ポスト・シューゲイズの俊英、ゴキロウチことLily Furyの最新作である『Hinemosphere』を公開いたしました。

宇宙で行方不明になった有人宇宙船に取り残されたふたり、人間の少女とアンドロイドが、滅びまでの時間を"あなた"の横顔を愛しながら、静かに消えてゆくまでの物語を抱える、ポスト・シューゲイズとして、近未来都市遠景の音楽としての美しい結晶であり、現代の音楽シーンにおける、もしくは百合を主題として掲げる音楽における、現時点でも類を見ない達成です。

ポスト・シューゲイズとThe Novembers、The Spellbound、toeがひとつの音楽の石として交錯し、強い叙情性を持って高密度に展開する音楽。周回軌道から離れた、虚空の果に向かうふたりの物語は、ひとしく彼の音楽の、シーンから見た特異性と比喩的に重なる。

美しい、だが滅びの物語としての百合、つまりひとが営むなかでも最も崇高な関係性である二者関係の物語がポスト・ディストピアSFとして響き、ポスト・メロディック・ハードコアとしての熱情、ポスト・ロックへの更新、ポスト・インターネット・ミュージックの最新形、前述したポスト・シューゲイズの幻景を青年の叙情が縫い止め、ひとつの愛の物語として、新しく美しい音楽として響かせる瞬間を是非ご体験下さい。

We are releasing "Hinemosphere", the latest work by Lily Fury, aka Gokirouchi, a post-shoegaze masterpiece.

It is a beautiful crystallization of post-shoegaze and "Kinmirai-Toshi Enkei(近未来都市遠景)" that tells the story of two people, a human girl and an android, left behind on a manned spaceship lost in space, who quietly disappear while loving the profile of "you" for a time until their demise. It is an achievement unparalleled at this point in time in the contemporary music scene, or in music with Yuri(=百合) as its subject matter.

Post-Shoegaze, The Novembers, The Spellbound, and toe intermingle as a single musical flower, and the music unfolds with strong lyrical intensity. The story of two people leaving their orbits and heading for the fruit of the void overlaps metaphorically with the singularity of his music from the point of view of the scene.

The story of the Yuri as a beautiful but perishing tale, in other words, the story of the most sublime relationship between two people, resonates as post-dystopian science fiction,

The lyricism of a young man sews together the passion of post-melodic hardcore, the update to post-rock, the latest form of post-Internet music, and the aforementioned post-shoegaze vision,
We hope you will experience the moment when the lyricism of a young man stitches together the aforementioned post shoegaze vision and makes it resonate as a new and beautiful music, as a love story.

──Siren for Charlotte

文学ジャンルとしての「百合」という言葉を聞いた時、ほとんどの人は恐らく GL(ガールズ・ラブ)のことを考えるでしょう。しかし、GL は百合という概念の単なる一側面に過ぎません。親密な関係がそこに見出せるのであれば、その繋がりが友情であれ、血縁であれ、因縁であれ、一様に「百合である」と定義することが可能なのです。つまり百合という言葉/概念は女性同士の多様な関係性の中から、共通に見られる強い感情を発見する営みであると考えることができます。

もしこれと同じことが音楽にも言えるとしたらどうでしょう。例えばオルタナティヴメタルやメロディックハードコアやなどの動的な音楽と、ポストロックやアンビエントなどの静的な音楽が完全に平行線であるということは無く、それらを共通の価値観でもって再定義することは可能です。遠泳音楽や近未来都市遠景の概念は、それらから「手が届かないもの」や「存在しない景色/記憶」への憧憬といったイメージを抽出し、見事体系化するに至ったのだと認識しています。本作はそうした音楽と百合の共通部分を意識して制作しました。アンドロイドの少女によるモノローグと、それに追随するかたちで展開される楽曲を通して、彼女たちの歩みを追体験し、自身にとって「存在しない記憶」としての感情の揺らぎなどを想起していただければ幸いです。
最後に、本作を形にする上で私自身がイメージとして最も参考にした偉大な詩の冒頭を引用して終えたいと思います。

“愛するものが死んだ時には、自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、それより他に、方法がない。
けれどもそれでも、業(?)が深くて、なほもながらふことともなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。”
──中原中也『春日狂想』より

──Lily Fury

credits

released August 4, 2023

All songs (except “Down by the Salley Gardens”), words by GOKi-ROACH (Twitter : @gokiburist666)

(Monologue : VOICEVOX ナースロボ_タイプT)

Artwork by いる (twitter.com/iruzo552)

Catalogue Number : SIREN : 0001

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Siren for Charlotte Japan

遠泳音楽 (=Angelic Post-Shoegaze) Label.

Since 2023/02/03.

Label logo & header by cosgaso.

Owned and run by
Tsunaki Kadowaki
(@telepath_yukari )
aro (@umbermoon_ )

We gaze at distant scapes, dreaming of beings we can't touch, and let our beautiful fantasies take flight.
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