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Xtalline : 001

by Siren for Charlotte

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霧雨で良かったな 無駄にはしゃがないよ 街の灯  露草を踏む音 薔薇一輪 それほど大切な物など無いと信じ合ってた事  素直にちゃんといつも話せてた? 全然何も変わってないから  当然何も信じてないから たまに何故か涙が出るだけ お願い 夢の話をして 2人の明るい未来の話をして  あのキラキラした目で笑って 悲しい事なんてもう無いと言って あったって あったって 「無敵だろ?」 あのキラキラした綺麗事 底の底が張り裂けた 永遠も半ばを過ぎて「ごめんね」も幾つか 今更 全然何も変わってないから 当然何も信じてないから  たまに何故か涙が出るだけ お願い 笑える話をして あなたが産まれた頃からの あのキラキラした写真見な がら嬉しそうに 悲しい事なんて無かったと言って あったって あったって「こんなもの?」 あのキラキラした綺麗事 ねぇ一緒に行きたい場所が ねぇ一緒に話したいことが ねぇ一緒に唄いたい歌があるから帰ってきて 霧雨で良かったな 虹の向こうまで届くかな?  あの日と同じ「ありがとう」
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iga - close 03:05
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にゅうどうぐもを 眺めてた あの空の雲の向こう 見つめてた 遠くから 流れる音は どこかしら 懐かしくて佇む 何となく 上を見ていたの 気がつけば 呼び覚ます記憶 あの日会った頃から 周りだした世界が 踊るような気持ちと 騒ぎたてる心が 夢みたいな毎日で 話だせば夕暮れ いつの日にか できなくなるの にゅうどうぐもが 流れていた じーっと見ても 見つからない あの空の雲の向こう側 突き抜けたなら きっと きっと  にゅうどうぐもが 流れていた じーっと見ても 見つからない あの空の雲の向こう側 突き抜けたなら きっと きっと  にゅうどうぐもを 眺めてた あの空の雲の向こう 見つめてた にゅうどうぐもが 流れてた あの空の雲の向こう 流れてた にゅうどうぐもを 眺めてた あの空の雲の向こう 見つめてた にゅうどうぐもが つかめれば あの空の雲の向こう あえたらいいな
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目を瞑った 飽きて逃げた 手を伸ばしてみた 届きかけた空は こんなにも探していたのに 凍てついた鎖が あまりにも愛しくて哭いた 溺れたうみねこは 風になって飛んでったって言うんだ 淡い天使になりたくて 息をとめる やめる (かつて求めた自由があった) 「もはや水の冷たさを感じることができない。」 (あの渇きを未だ覚えていた) 「きっと、ここに長く居すぎたんだ。」 (氷のような未熟な祈りをあなたに) 「掠れた夢を枕に、安心を抱きしめる。」 「この病気はいつから?」 深海の寂寞が 憧れた天使の翼が 受け取れず零れて 消えたとてうかぶココロ? 「私が存在できる唯一の場所」 「静けさにも自由にも耐えられず、狭間で揺蕩う泥となる。」 「うみねこは告げた。」 「どこに行こうが何も変わらない、ただ冷たくて寂しい色があるだけだ、と。」 「私がいるべきあらゆる場所」 「本当は、最初から全て解っていたんだ。」 それは_ 仮初に瞑した 幽かなイデアの入口で 闇を見据えた瞳が 幼くて愛しくて哭いた
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about

門田匡陽 (@Poet_type_M) / Twitter : twitter.com/Poet_type_M

yna (@yna_sky / Twitter : twitter.com/yna_sky

Storm Drunk Whale (@Whale_SD) / Twitter : twitter.com/Whale_SD

溶けない名前 (@Tokenainamae) / Twitter : twitter.com/Tokenainamae

衿(@e11laa) / Twitter : twitter.com/e11laa

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Astrophysics(@astrosynth) / Twitter : twitter.com/astrosynth

Parannoul / Bandcamp : parannoul.bandcamp.com

Lacrima(@lacrima_band) / Twitter : twitter.com/lacrima_band

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"Shoegaze is not limited to ”roaring alternative rock that makes extensive use of effecter and reverb''. Music that makes you feel the eyes of the "Higan" and "Heavenly" worlds, the distant image of "somewhere other than here" and the gaze of somewhere other than here. Visionary music that depicts the beauty of the non-existing things. As a listening style for a new era, we recollected the elements and aesthetics of sound making that feel like a shoegaze, and included the shoegaze sound that exists independently of genres and styles, as well as those that deviate, with a slightly poetic sensibility. We named that the "Angelic Post-Shoegaze".

While paying homage to Obscure and New Age, which have led the revival since the 2010s, we will focus on "music that feels shoegaze" as the aesthetic sense that is the key to the revival of the new era, and as a sence of listening".

by Tsunaki Kadowaki

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彼岸への眼差し、過去の約束、走馬灯、幻視、祝福。

「彼岸」や「天上」世界、遠く離れた「ここではないどこか」の心象風景と、ここではないどこかへの眼差しを強く感じる音楽。

「空間系のエフェクトやリヴァーヴを多用した耽美な轟音系のオルタナティヴ・ロック」だけがシューゲイザーとは限らない。

非在のものの美しさを叙景する幻視の音楽。新時代の聴取スタイルとして、シューゲイザーのサウンド・メイキングの美的要素を再収集し、ジャンルや様式から独立して普遍的に存在するシューゲイズ・サウンドや、逸脱したそれらを、ちょっとポエティックな感性で包括していく新時代のコレクティヴ、「遠泳音楽」と名付けました。

触れられないからこその遠くを見るような奥行きや開放感があり、だからこそ美しい。その色調はイノセンスと感傷を内包する「青」。

2010 年代以後のリバイバルを牽引したオブスキュアやニューエイジへと敬意を評しつつ、新時代のリバイバルの鍵となる審美眼、そして、聴取感覚として、「シューゲイズを感じる音楽」へと着目します。

──門脇綱生 (Meditations / Sad Disco)

現実の体験として遠泳音楽に触れることは、日常性と現実に規定された生に対するオルタナティヴとして、規範的なリアルを否定し、夢想と陶酔、美に基づいた非日常による生の瞬間を体験する事であり、音楽的な幻想を体験し、少しづつ、だが確かに生を変貌させてゆくことである。

同時に、そこには絶対に触れられない他者、憧憬と距離のミューズの光と、そのミューズとの逢瀬への淡い感傷があり、その隔てられていることは酷く美しく夢想を誘うものでありつつ、ひとつの音楽体験として結晶する。つまりリリカルな体験を持って生を鮮やかに、徐々に変容させることが遠泳音楽の一側面と言えるのだ。
シューゲイザーに内在する幻想と夢想の景と鮮やかな激情は、本質的、原理的な更新を迎え、今、定 形性を廃した新たな姿で現象する。Siren for Charlotte はその為の発信地であり、媒介であり、シューゲイザーを更新する意志を持つ者の運動であり、シューゲイザーという大きな流れに返答を返す一つ の鏡である。

──鴉鷺(音楽ライター、歌人)

Big thanks for Big Love Records, Meditations, Art into Life, Naminohana Records, Parallax Records, She Ye Ye, P.S.F. Records, Alchemy Records, Tiny Mix Tapes, Posh Isolation, Editions Mego, Hippos in Tanks, Not Not Fun, Solitude Solitions, PAN, Music From Memory, Sacred Bones, Blackest Ever Black, Mexican Summer, Fennesz, Tim Hecker, BURGER NUDS, Grouper, Lust For Youth, 空気公団, Jesse Ruins, LSTNGT, キセル, yandere, HTRK, Supersize Me, Cremation Lily and Strange Rules...

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「Shoegazer」というジャンル区分が昔から嫌いだった。
当のジャンルに属するとされる作家達が嫌いだったわけではない。その、「靴ばかり見ている者」という名が、中産階級の自己満足にすぎない音楽として蔑視を誘導する様が嫌だったのだ。結果、ジェンダー平等が声高に訴えられる現代においても、My Bloody ValentineやLushが男女混淆のバンドとして中性的な響きを鮮やかに鳴らしていた事実は、一向に顧みられない。Aphex TwinとSlowdiveとL'Arc-en-CielとEnyaに共通の志向をリスナーが聴き取っていたことも、無視されたままだ。
今回、そうした「共通の志向」に「遠泳音楽(Angelic Post-Shoegaze)」という名を与えるため、レーベル〈Siren for Charlotte〉が立ち上がった。本作『Xtaline:001』は最初のレーベル・コンピレーションにあたる。収録された13曲からは、ジャンクな日常の只中で彼岸と幻影を求めてしまう有り様が聞き取れる。ニューエイジ・リバイバル、同人音楽、ヴェイパーウェーブ、ハイパーポップを通過した音達のそれぞれの光と影。「コンピレーション」という、選択の歓びが詰まった形式の中でこそ、"Angelic"な感覚は広がるだろう。
『Loveless』(1991年)がうまれる遙か前、Jesus And Mary Chainに思い切り影響を受けていた頃のMy Bloody Valentineが作った曲に、"Never Say Goodbye"(1987年)という最高にシンプルなポップソングがある。ファズギターの上で天使が遊び出す2分32秒の中で、ビリンダ・ブッチャーとケヴィン・シールズは繰り返し囁く。「さよならはいわない、遠ざかる雲を追うように(Never say goodbye as we chase the clouds away)」。遠泳音楽(Angelic Post-Shoegaze)とは、つまりそういう音楽だ。

──伏見瞬(音楽批評家、ミュージシャン)

シューゲイザーと総称される音楽美学の始まりを告げた絶対的名盤、My Bloody Valentine『Loveless』を今振り返ったとき、最も印象に残るのはその「無骨さ」において、かもしれない。人口に膾炙した「Only Shallow」のインダストリアル的ですらあるヘヴィなギターリフから、「to here knows when」の厚く硬化した異形のアンビエント的演奏に至るまで、金属質なよそよそしさは本作全体に通底するフィーリングだ。
『Loveless』が極めてエポックだったのは、このような無機質でノイジーなサウンドに、存在するかどうかさえ定かでないような、亡霊的ですらある淡いエモーションを託したことだろう。非人間的なほどの轟音の中で微かに感じられる感傷のひとかけらのようなボーカルは、ディストーションギターの織りなす幾重ものレイヤーを通過することで、ある種の「距離」の感覚を想起させ、聴くものを誘惑する。
​​​​「遠泳音楽」を提唱する新レーベルSiren for Charlotteの1stコンピレーション『Xtalline:1』は総じて、このような「距離」の感覚の検討を通じて、シューゲイザー以降の拡散する諸実践の総括を試みているように思われる。前述の『Loveless』のようなシューゲイザー第一世代に準じたサウンドアプローチから、合成音声技術を通じた非人間性とエモーションの関係の再解釈にまで及ぶ多彩な音楽性を、「遠泳」という隔たりのモチーフで捉え直すこと。
感情がいわゆるコミュニケーション全般に仕するのだとすれば、遠泳音楽はまさしく(空間的な、時間的な、あるいは存在論的な)コミュニケーションの挫折こそを寿ぐものだろう。その意味において、遠泳音楽は一つの普遍だ。

──李氏(音楽批評家、『痙攣』編集長)

遠くへ。
もっと遠くへ。
遠景への憧憬。遠泳への願望。
時間や空間さえも越境する新しい音楽のロマンティシズム。

「Xtalline」という美しい名を持つ、このコンピレーションは門脇綱生とAroという現代随一の音楽批評家/セレクターが提唱するモダンなロマンティシズム=遠泳音楽の結晶体だ。彼らは「遠景/遠泳」の概念と感覚を、全13曲におよぶ最新の電子音楽、シューゲイザー、モダン・クラシカルのコレクションにまとめあげた。

Storm Drunk Whaleは暴発するノイズと甘いコードで現実と幻想の境界線を崩壊させてしまう。衿はリリカルさを炸裂させた後、幻と仮想の音楽を鳴らし始める。World's End Girlfriendは大きな物語の終焉を予言する。Parannoulは、小さな、しかし永遠の夏へと連れていってくれる。そしてlacrimaのアフターポストロック的なバンドサウンドが、私や、あなたを日常へと再び導いてくれるはずだ…。

全13曲、どの曲に永遠と無限、現実と虚構、遠景と憧憬の感覚が横溢している。透明な電子音と傷だらけのノイズが交錯するその刹那、失われた記憶=音楽が、真夏の炭酸水のように生成されていくだろう。新しいロマンティシズムが、この銀盤に封じ込められている。

──デンシノオト

漠とした響きの背後でピアニッシモで霞んでいくローファイな音。いつかの記憶を揺さぶりながらも、それがどこかで録音されたもの、作られたものであることを強調するミックス。全体性に溶け高まり昇っていくテクスチュアとそこに何かが残留している――あるいは残留していた――という感覚の拮抗。その結果としての、此処に在ることと彼方に在ることの、あるいは此処に在ったことと彼方に在ったことの同時の否定。 フィードバックループやディレイの存在はシューゲイザーであることの条件かもしれないが、遠泳音楽の条件ではない。電気増幅技術もなければ蒸気機関もない静けさの世界で、石造りの教会を震わせるパイプオルガンの轟音は、神の声のように多彩なストップ機構によるその音色は、彼方とその不可能性を、此処であり此処ではない空間性において聴かせていた。いや、それは轟音さえ必ずしも必要とはしない。シューベルトもブルックナーもリリ・ブーランジェもジョルジョ・デ・キリコもレオノール・フィニもテオ・アンゲロプロスも吉屋信子もチェーザレ・パヴェーゼもヴァルター・ベンヤミンも遠泳音楽なのかもしれない。 その想像力の兆候は歴史の中で何度も繰り返し現れてきた。過去と未来と現在が、過去も未来も現在もない場所へと向かっていく、決して辿り着かない、遠泳の。

──灰街令(音楽学研究者、ミュージシャン)

「遠泳音楽」の発明は、「遠さ」を音楽聴取の美的基準として設定したことそれ自体にある。
音楽とは鼓膜に空気の振動が触れてその実体を生み出す、根本的に接触的で人体に「近い」ことを前提とする芸術表現だ。クラブミュージックやシューゲイザーにおける「意識の拡張」という志向性も、結局のところ意識=脳の中の拡張なわけだから、そのパブリックイメージに反して「近い」ものである。
遠泳音楽はいかなる意味においても「近く」ない、絶対的な「遠さ」を志向する。その対象は楽曲ごとに異なるだろうが、ひとつには「人間」や「体温」ということがあるのではないかと思われる(シューゲイザー、エレクトロニカが中心の本作の楽曲群に混じってアメリカ民謡研究会による合成音声楽曲が収録されていることの、それこそが意味だろう)。
本作の楽曲群には、どこか「冷たさ」を感じる。人間という発熱する存在に聴かれること自体を拒むような。しかし難解ではない。人間を無機物の世界に誘うような、ポップさを伴った拒絶される感覚だ。
私はそのような意味でこの音楽を「やさしい拒絶」の音楽として聴いた。このつながりすぎた時代の中で、こんな空間が立ち上げられたことを祝福したい。

──北出栞(『ferne』編集長)

これまでの個人的な音楽聴取において、「存在しない美しい過去」を感じることが、確かに何度かあった。言葉にサウンドがともなった際に、まれにみられる幻のようなもの。それは特に、シューゲイズ的な感覚を持った音楽における聴取体験と強く結びついていることに気づいた。

そして、その体験が単純な記憶の捏造や改竄などではないことが、「遠泳音楽」という概念が生まれたことで証明されたように思う。本作に参加した全13組は、いわば点どうしかもしれない。しかし全て聴き終わったとき、それらはひとつのきれいな線としてつながり、あるいはおぼろげながらも輪郭を描く。つまり、あなたのなかに存在する曖昧な「なにか」に対して、ふと理由や意味、かたちが与えられる瞬間が、きっと訪れるのだ。それをカタルシスと片づけてしまうには、あまりにも尊く、儚い。

──對馬拓(Sleep like a pillow)

まずは新しいジャンルの誕生に祝福を。おめでとうございます。言われてみれば、シューゲイザーとかいっても、別に靴とか見ねえしなあと思っていた。名が与えられ、ジャンルが生まれるとき、サウンドスケープを軸にしたものは珍しい気がする。その点で遠泳音楽はジャンルの発明ではなく、ジャンル生成のアルゴリズムの発明なのかもしれないし、あるいはサブスク時代に特徴的な、無歴史性の上で初めて見出された、SNS的アルゴリズムの単なる必然的な帰結なのかもしれない。それでもいずれにせよ、僕たちが既存の枠組みで音楽を聴くことは、おそらくもう二度とできないし、究極的にはこの身体がもたらす感覚と風景によってしか、音楽でつながることはできないのかもしれない。そのような混沌とした海の中を、僕らは泳いでいる。どこまでも。外を目指して。たとえ出口はなくとも。聴こえてくる音そのものと、自分自身の心象だけを頼りに。

──樋口恭介(SF作家)

credits

released July 21, 2023

Mastered by B.Toriyama ( twitter.com/STUD10IO5 )

artwork by kataware ( twitter.com/_xwarek )

Released by Siren for Charlotte
Curated by Tsunaki Kadowaki & Aro
Catalogue Number : ENEI : 0001

Special Thanks to 私はこーへ, にんず, カルト, 魚か, YZOX, 對馬拓

license

Some rights reserved. Please refer to individual track pages for license info.

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about

Siren for Charlotte Japan

遠泳音楽 (=Angelic Post-Shoegaze) Label.

Since 2023/02/03.

Label logo & header by cosgaso.

Owned and run by
Tsunaki Kadowaki
(@telepath_yukari )
aro (@umbermoon_ )

We gaze at distant scapes, dreaming of beings we can't touch, and let our beautiful fantasies take flight.
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