We’ve updated our Terms of Use to reflect our new entity name and address. You can review the changes here.
We’ve updated our Terms of Use. You can review the changes here.

Somewhere, but not here

by ネオンネウロン

/
1.
ああ、おはよう。アゲイン。 ぼくのeveryday, rollin!! 内部から湧き上がる黒いマイルストーン。 今から、顳顬に撃ち込む「さよなら。」(嗚呼!) 段々と振り返す発作とか。 あとがきに棄てた〈答え〉やら。 脳の異常さを隠す前髪さ。 正常性バイアス。騎乗位のマイガール。 天まで伸びた自嘲気味なビーンストーク。 病身になって何かがちぐはぐ。 自分の頭だけがぼくの〈シンクタンク〉。
2.
04:38
3.
radio。知らない曲。 架空線の果ての向こう側に すばやく、うごく、魚の群れ。 君はもっと、遠くへ。 僕の声など届かない距離まで。 (泳いで、泳いで、泳いでしまった。) (泳いで、泳いで、泳いでしまった。) (泳いで、泳いで、泳いでしまった。)
4.
機械の街の日常。 スターバックス、飛行機雲の終わり。 奇怪な僕の日常。 広いモールと空飛ぶ車ばかり。 からだのない爬虫類が 僕の陰口を言ってたこと。 こころをもたないヒト型の かれの声の250Hzを おもいだして! 光の無い目の奥で 確かに今なにかひかったの。 言葉の無い舌の先で 僕の声なんて、ほら、潰してよ。 僕は待ってた。 キミを待ってた。 機械の街の日常にも終わりが来て。 降りそそぐ爆弾の雨に 僕は泣いていた。 キミも泣いていた。
5.
ねむりとめざめのくりかえし。 煙と粘弾性を繰り返し。 完全空間。電波系統を無に帰し。 低空飛行し、摩天楼すら揺り返し。
6.
白濁 03:43
耳からこぼれ出したメロディやシンバルが あなたの声に聞こえた夜。 聞き耳を立てて申し訳ないが。 車内。音漏れ。死にそうなキミ。 「死んでやるさ」って歌うシンガーソングライター。 だんだんとわかった。 きっと自棄になった。 君をたぶん、恐らく忘れ去った。 自転車置き場に危険な僕ら。 環状線で感情を制限し、 廃校の机。愛情を表現し、 どうなったってよかったんだったけか? 放り出した足がやめちゃったけんけんぱ。 僕は液体になっちゃった。 上履きを伝った余白がこぼれ落ちるまで。 そのまま、笑っててくれ。 此処にしかないものばかりで、 それはキミの〈場所〉にも言えることでさあ。 もはや何処にいても、そこにいてくれたら。 「くるしいの。息をしていたくない。」 なんて、吐息交じりに言うくらい。 キミはまだ何も諦めていないからさ。 花瓶の内側、桔梗の発火。 過敏な言語感覚、気胸が悪化。 (思想が真っ赤。) キミの遺言は「どいつもこいつも馬鹿ばっか。」 そんな言葉だったらちょっと悲しいからさ。 まだ、そこに居てくれよ。 「ねえ。」
7.
僕の言葉から、雨の匂いが取れない。 映写機は無力だ。 走馬灯は自分の身一つで思い出す。 目を背けた分だけ、眺められているんだ。 泡は乾いて、傷は露わに。 今夜どこかで生まれる悪口たちよ、さよなら。 君がいない未来には興味がないの。 静かな場所から、喧騒の中へ。 移動する進展あり。 心電図、針は霊(0)を指す。 針で舌を刺す。 目を塞ぐ、手を繋ぐ、僕らここで待っていたんだ。 『頭の中の戦争で人を殺してしまったら』 (通勤快速、全員が急ぐ。) 通勤快速、全員が急ぐ。 不安になるのは、キミがいないこととか。 ああ。まあ、それくらいだ。 部屋の鍵を閉め忘れたこと。 棄てられた猫を拾ったこと。 僕はそんなこと、いちいち覚えてはいないのさ。 時間軸は撓って不意にキミを突き刺すけれど。 頭の中の戦争で人を殺してしまったなら僕はどうしたらいい? 〈A氏のうわごと〉 「コーヒーポットから血が流れ出して。」 「知らない口からキミの声がして。」 「僕は頭がおかしくなりそうさ!」 (以降、20秒聴き取り不能) 「ねえ。部屋の鍵を閉め忘れたことから始まって、棄てられた子猫を拾うこともあるだろう?」 「コーヒーポットはもう手放したのに、知らない口からキミの声がして。」 「頭の中の戦争で人を殺してしまったとき、僕はどうしたらいい?」 「キミは、知り尽くしてしまったんだろう?」 (記録終了。)
8.
9.
少しだけ、キミが速く歩ける音楽をつくれたら。 いいな、なんて思っタんだよラララらら。 両天秤に春のタナトスが腰掛けてボクを誘えば。 春の風に薄れてしまうくだらない嘘さえも忘れ去れタ。 こんな馬鹿な歌があればそれでいいさ! 鳴らないピアノ、の上。流れる幽霊の左指を愛していたノ。 ミテイテ。ミテミテ。 未定の、未来でもさ。
10.
指の先まで、新品の。 白くて美しいあなた。 硝子の擦れ合うように、話した。 点、滅。点滅。点滅。 「地球の信号機は青いね」と言う。 だけど、どこかで赤なのだと教えた。

about

幽霊、陰鬱で有能なシンクタンク、終わりのない架空線、おびただしい硝子。頭の中の街を形にすることは僕にとってとても悩ましいことであったが、いつか残すべきだとはどこかで思っていた。

ネオンネウロン、その中身である僕、木田昨年は元来より夢で見た景色や、夢で聴いた音楽を創作に使う。
夢の中の街、その地理のディテールはいつも決まっているのに反して、君はいつも影だけの存在だった。
顔はなく、声は遠くて、水の中から聞こえるようだった。
ぼくは彼女をうまく知らない。
今作でボーカルが埋もれているのはそれ故の細工である。

その存在を注視することで、どこでもない場所が、どこかに変わる瞬間を、製作過程で見てしまった。

つまり、僕もあなたも、
すでに一歩、
この街に足を踏み入れた。

──木田昨年

Siren for Charlotteからトラックメーカー/歌人である木田昨年のソロユニット、ネオンネウロン『Somewhere, But not here』をリリースします。

どこにもない場所、童心の遊戯と相反する青年の叙情、シュルレアリスム以降の幻景、ノスタルジーと現在の間の揺れ動き、言葉へのエッジ、それらはその架空郷の叙景として、夢の論理の叙情として、朧げな存在である”きみ”に向けられ、エーテルそのものとして空間に充満してゆく。

その空間が、僕たちがいる”今ここ”が現実の場所であるのか、木田昨年が提示する”どこか”であるのか、リスニングを進めるに従ってその境界は限りなく曖昧に変化してゆく。今ここが遠い所と交錯する感覚は紛れもなく新しいシューゲイザーの系譜である。

青年の美しい叙情によって織られた遠い光景の音楽、新しいシューゲイザーを是非ご体験下さい。

──Siren for Charlotte

credits

released January 27, 2024

Tracks :
木田昨年(@kid_a39)

Lyrics :
木田昨年

Vocal :
1, 2, 3, 4, 6, 8 : 木田昨年
5, 7, 9 : 初音ミク

Catalogue Number : SIREN : 0005

license

all rights reserved

tags

about

Siren for Charlotte Japan

遠泳音楽 (=Angelic Post-Shoegaze) Label.

Since 2023/02/03.

Label logo & header by cosgaso.

Owned and run by
Tsunaki Kadowaki
(@telepath_yukari )
aro (@umbermoon_ )

We gaze at distant scapes, dreaming of beings we can't touch, and let our beautiful fantasies take flight.
... more

contact / help

Contact Siren for Charlotte

Streaming and
Download help

Redeem code

Report this album or account

If you like Somewhere, but not here, you may also like: